2014/01/23

東南アジアの旅をもっと楽しくする旅行系Webサービスまとめ


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今回は、東南アジアで展開されている旅行系サービスを取り上げます。
タイ・バンコクにあるカオサン通りは1970年代から欧米人バックパッカーの聖地と呼ばれ、今や東南アジアは世界中から旅行者が集まる一大観光地。
World Travel & Tourism Councilのレポートによると、2022年に東南アジア地域にやってくる年間観光客数は1億人以上になると予測されており、この流れに呼応するように多くの旅行系サービスが生まれています。

それでは、以下の3カテゴリに分けてご紹介。
  • キュレーション型マーケットプレイス
  • CtoCマーケットプレイス
  • 食特化型CtoCマーケットプレイス
※該当サービスでも東南アジアで積極展開していないものは極力除きました



キュレーション型マーケットプレイス
ただの検索サイトではない、コンテンツから入って行きたい場所を発見出来るサービスです。

Burufly(インドネシア)

2012年11月にローンチされたBuruflyは、ユーザーの投稿から旅行先として魅力的な場所を発見でき、そこへ行くための航空券と宿泊場所が予約出来るサービス。
e27などへ出資するArdent Capital(Recruit Strategic PartersやGMO Venture Partnersが出資)からシード資金を得ており、昨年Walden International(米国に本社を持つVCのシンガポール支社)、Batavia Incubator(日本とインドネシアのJV)からさらに資金を調達した。2013年4月時点での登録ユーザーは38万人で、一週間に3000枚の写真投稿がある。


Bobobobo

Boboboboはロケットインターネット出身者による、高級な旅行パッケージの予約サイト。行きたい地域と期間を選択すると、各地域で厳選されたアクティビティが表示され、気に入ったものがあればそのまま予約が出来る。1人200万近くする超高級ツアーも扱う(!)


CtoCマーケットプレイス
PtoP(Peer-to-Peer)とも言われる、ローカルが旅行者へ向けてサービスを提供するモデル。

Voyagin(日本)

Voyaginはアジア各国のローカルによる料理教室や旅行者がたどり着かないような隠れた名店案内などのアクティビティを予約出来るマーケットプレイス。アジア7都市で942ものアクティビティを提供している。2013年3月時点での月間訪問者は25,000以上。


Meetrip(日本)
「地元の人に案内してもらうと、旅は100倍楽しい」をスローガンに、ローカルのポストした旅行アクティビティを予約できるサービス。
リリースから1年3ヶ月後の2013年11月にDonutsに買収され、現在はDonuts Bangkok支社をベースに運営されている。Meetripを立ち上げたダックダイブには、Cyta.jpを運営するコーチ・ユナイテッド代表取締役の有安伸宏氏も共同創業者として参画していた。
現在、アジア9ヶ国で展開。


BeMyGuest(シンガポール)
現地の旅行代理店・個人が提供するオプショナルツアーのマーケットプレイス。韓国第3位の旅行代理店Tidesquareより資金を調達し、先日、競合であったIndiescapes(BCG/Rocket Internet元社員のZhi Min Seetohが創業)を買収している。
2014年1月半ばまでの流通総額は50万ドル。今年は東南アジアの基盤を強める一方、韓国への進出も始めるという。


Triip.me(ベトナム)

旅先でのローカルガイドを予約出来るマーケットプレイス。デザインが綺麗。
ファウンダーはYahoo!などで勤務していた5人組。現在、東南アジア10ヶ国で展開。


WithLocals(オランダ)

Eat Withlocals、Tours Withlocals、Activities Withlocalsの3カテゴリに分かれており、旅先のローカルが提供する手料理、ツアーガイド、料理教室などが予約出来る。
本社はオランダにあるが、アジアでローカルスタッフが70人以上いるという。展開先は東南アジア中心の7ヶ国。オランダのGreenhouse Groupより50万ドルを調達している。


Vayable(アメリカ)
こちらもアジアに特化したものではないが、世界のほとんどの主要都市で何らかのアクティビティがリスティングされている。Y Combinatorの卒業スタートアップで、額は明らかにされていないがシードラウンドではSV Angel、500 Startups、CrunchFund、そして元ExpediaプレジデントのErik Blachford、Justin.tvの共同創業者Justin Kanなどのエンジェル投資家が出資している。


食特化型CtoCマーケットプレイス
CtoCマーケットプレイスのうち、「食」の体験に特化したもの。

KitchHike(日本)
博報堂と野村総研出身の日本人チームで立ち上げられた、旅行者と手料理を提供するローカルのホストをマッチングするサービス。世界中から旅人を自宅に招いて料理をふるまいたい人を「COOK」、異国の食卓で食文化を味わって現地の生活を垣間見たい人を「HIKER」と呼んでいる。
2013年に行われた「The Chaos Asia」というシンガポールのピッチコンテストで優勝している。アジア15ヶ国で展開。


PlateCulture(マレーシア)
綺麗なリトアリア人女性2人(大事)によるスタートアップ。ファウンダーの1人のRedaがアジアを旅していた時に、ローカルの人の家でローカルの食事を食べた経験が立ち上げのきっかけになっているという。現在のところ資金調達情報は明らかにされていない。
2013年の6月にリリースされ、その後約3ヶ月間で、200件のローカルでの食事経験を成立させている。日本を含めた12ヶ国で展開中。


参考

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