なお、全てのデータは国連が発表している"World Population Prospects: The 2012 Revision"が基になっています。
比較参考として、まずは日本のデータから。
日本
総人口
- 1億2735万2000人(2010)
- 1億2538万1000人(2020) 197万1000人減
徐々に人口が減少していき、2020年には完全な高齢社会の日本。
シンガポール
総人口
- 507万8000人(2010)
- 605万7000人(2020) 97万9000人増
徐々に高齢化が進んでいくシンガポール。
インドネシア
総人口
- 2億4067万6000人(2010)
- 2億6941万3000人(2020) 2873万7000人増
世界第4位の人口を持つインドネシアは、人口構造も綺麗なピラミッド型。
2010-20年の10年間で、さらに3000万人ほど人口増加する見込み。
フィリピン
総人口
- 9344万4000人(2010)
- 1億1040万3000人(2020) 1695万9000人増
見事なザ・ピラミッド型のフィリピン。人口も順調に増加し、1億人突破。
タイ
総人口
- 6640万2000人(2010)
- 6785万7000人(2020) 145万5000人増
まだまだ新興国のイメージが強いタイですが、実はもう高齢化が始まりつつある国です。国連のデータによると、タイの15-64歳の労働人口は2017年にピークを迎え、その後は減少をたどるとのこと。
2010年時点での65歳以上の高齢者は総人口の8.9%、2030年には19.5%に増加、2040年には4分の1の25%になるとの予測も。
マレーシア
総人口
- 2827万5000人(2010)
- 3285万8000人(2020) 458万3000人増
ベトナム
総人口
- 8904万7000人(2010)
- 9705万7000人(2020) 801万人増
2020年には20代後半〜30代前半がボリュームゾーンに。
カンボジア
総人口
- 1436万4000人(2010)
- 1894万6000人(2020) 458万2000人増
かなり特殊な形のピラミッドを持つカンボジア。
一定の世代の人口が極端に少ない理由は、1970年代後半、ポル・ポト政権下で行われた数百万人レベルの大量虐殺の影響だと思われます・・
ラオス
総人口
- 639万5000人(2010)
- 765万人(2020) 125万5000人増
ミャンマー
総人口
- 5193万1000人(2010)
- 5612万4000人(2020) 419万3000人増
日本企業からなにかと注目されているミャンマーですが、そこまで爆発的な人口増加は起こらないようです。
並べてみると、インドネシア・フィリピンの圧倒的な人口増と、若年層の高い割合が目立ちました。
高齢人口に対して生産年齢人口の圧倒的な優位がある国家では、「人口ボーナス」とも言われる継続的な経済成長期間が出現すると言われています。そういう意味ではインドネシア・フィリピンは最も期待出来る地域だと考えられるかもしれません。
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参考